ブログはなんのソフトも要らないという点に注目したい。(つまり無料で始められるということね。)
これはどんな分野の趣味としても入門編としてはかなりウェイトの大きい点だ。
テンプレートも多く用意されているので、自由度も高い。
気分転換にブログのテンプレートを変える、というのは思いのほか、書いている側も楽しめる。
おもいついたら、5分で始められる。
この気軽さがまず良い。
さて、日記帳を買ってきて毎日書いたことがある人がこの中に何人いるだろう?
あまり多くないと思う。
僕は自分でブログを書いていて思うのだが、日記帳を買ってきてまで書かない人でもブログなら続けられる人もいるはずだ。
何故だろう?
紙で出来ている日記帳とブログの一番大きな違いは「誰かが読むかもしれない」という点だ。
紙で出来ている日記帳はどちらかというと秘密の日記帳、という感じだが、ブログは公開日記だ。
この点(ブログは公開されるという点)がブログなら続けられる原動力になっていると思う。
カラオケが町に溢れている理由と同じで、人間は多かれ少なかれ、自己表現本能を持っている。
自分の意見を書いて、それを認めてもらいたい、と思う人も少なくないはずだ。(僕はその塊だ。)
他人に読まれていることと関連しているが、ブログでは読んだ人からコメントをもらったり、リンクを張ってもらったりすることができる。
これも日記帳とは大きな違いだ。
だから、今まで「私は日記を書いたことが無いから」と思っている人でも続けられる可能性が高い。
そもそも日記帳の日記とブログは、はじめから趣が違うのだ。
たとえ上司の悪口を書くにしても、ブログなら共感を覚えた人からエールがもらえたりする。(ひょっとしたら上司が読んでいるかもしれない、というスリリングな気分も楽しめる。)
また、個人的な日記とは違い、社会的な出来事やニュースについて書く、というやり方もある。
もともと、ブログはそちらをメインにして発達してきた。
毎日、一つだけ最も気になったニュースを取り上げ、自分の意見や感想を書く、それだけでいいのだ。
これは意見を戦わせる、という武道派ブログから、備忘録的な記録派ブログとしての書き方もある。
なかにはニュースといってもある特定のニュースに絞って意見を書き続ける、という方法もある。
(例えば、医療過誤のニュースだけ集めて、それについて意見を書くというように。)
ニュースに対して自分のコメントを書くというのは最初は大変だ。
慣れないうちは、何をどう書けばいいか分からない、しかも私は評論家でもコメンティターでもない。
そのとおり!
でも、とにかく、一行でもいいからコメントをつける。
これを続けると、実はかなりのビジネススキルアップに繋がる。
ブログを楽しむコツは、まずやり始めることだ。
そして、テーマを決めて書き始めたとしても、そのうちにテーマのネタも尽きてくる。
そんな時は、好きなことを書けばよい。
ブログの最大の魅力は、誰からの制約も受けずに自分の気持ちや意見を書けることだ。
それも、誰かが読んでいると思うと、知らず知らずのうちに、「自分しか分からない文章、記録」ではなくなり、あとで、自分が読みかえしても楽しく、微笑ましく、ときには赤面しながら、読み返すことができる。
こんなに面白いツールを使わないでいるのはもったいない。